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2023 峰麓舎だより vol.2 「藤野で獲れた猪の革で作るカードケース製作体験」

2023.12.10

Photo:Junichiro Morinaga

Text: Kayo Arita




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以前は東京の靴メーカーで働かれていた市原さん。

どのようなきっかけで藤野へ来られたのでしょうか。


お子さんをシュタイナー学園に通わせたいというのが理由だそうですが、

そこに至るにはいろいろとあったそう。




東京の靴メーカーで働いていた際に、山形の米沢にある製造工場に2年くらいいたことがありました。


米沢は農業の盛んな地域だったので、そこでのくらしの中で「土から生まれたもので僕たちは生きている」と農業を身近に感じ、興味を持ち始めたんです、と市原さん。



農業への想いを実現しようと転職されて、

4年間農業の仕事をしていく中で、慣行、有機、自然農、バイオダイナミックなど

農業にもいろいろな思想や方法論があることを知り、その中でもシュタイナーの提唱する

バイオダイナミック農法に興味を持たれたそう。


農業以外にも、精神世界や経済など、興味を持って読んだ本のあらゆるところにシュタイナーの名前が出てきて、シュタイナー自身に興味を持った際にそんな中でシュタイナー教育にも出会い、2019年の1月に藤野に移住することに。



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僕は”その土地でとれたもので何かを作る”ということがしたくて。


今は藤野でとれた猪や鹿の獣皮を猟師さんから分けていただき、東京の業者に革にしてもらっています。


野生動物特有の傷があったりして使いづらい面もありますが、すごく表情の良い革です。



この藤野で獲れた革を使って、今回のワークショップを開催されることに至ったと教えてくださいました。



11月末に峰麓舎で行われたのは、猪の革を使って革小物をつくる体験。

この体験をはじめられた思いを市原さんにお伺いしました。



峰麓舎で市原さんたちは農業者として、畑で野菜を作って販売をされています。


始めた当初は、育ったそばから猪や鹿に野菜を食べられていたそう。

2mの防獣柵を設置してようやく安定して野菜の栽培ができるように。


このように全国の里山では「獣害」が問題になっており、有害駆除というかたちでたくさんの猪や鹿が殺処分されています。


そのような中で、市原さんご夫婦は共に靴業界で働かれていた経緯もあり、地域で取れる猪や鹿の皮はなるべく活かしていきたい、そういう形であれば革製品作りにも取り組みたいという思いに至ったそうです。




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「ワークショップという形にすることで、革製品の材料がどこから来るのかということに思いを馳せるきっかけになったり、里山暮らしの魅力や大変さの一端を感じてもらえる機会になればと思います」と語ってくださいました。







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こどもたちが集まると、実際に革に触れながら、革がどのようにできているかや獣害のお話をしてくださります。 



こどもたちはハンマーをつかってボタンをとりつけたり、革に触れて思い思いの小物作成に夢中。




市原さんのお話を聞いた後に実際に獣の革に触れ、自分たちの小物をもくもく集中しながら取り組む姿が見られました。





 
 
 

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